Sun StorEdge 6920 システム固有の設計要素の 1 つに、ストレージドメインの概念があります。ストレージドメインは、システムが管理する物理デバイスおよび仮想 (論理) ストレージ要素の「コンテナ」です。
ストレージドメインには、仮想 (内部) ネットワーク、物理デバイスへの接続、ストレージドメインを管理するポリシーが含まれます。
ストレージドメインは、データを分離して、1 つまたは一群のホストにあるデータに他のホストがアクセスできないよう保護することを可能にします。デフォルト構成で、システムには「DEFAULT」という名前のストレージドメインが 1 つ用意されています。このストレージドメインには、デフォルトのストレージプールとそれに関連するディスクおよび仮想ディスクが含まれています。
サーバーをまとめてグループ化し、そのサーバーグループのみにストレージを供給する場合、DEFAULT ストレージドメインを 2 つ以上のストレージドメインに再定義します。複数のストレージドメインのある構成では、以下の図に示すように、クライアントのセキュリティを犠牲にすることなく、複数のサーバーがストレージを共有する環境が提供されます。
1 つのシステムに、最大 12 のストレージドメインを作成できます。それぞれのストレージドメインでは、複数のストレージプールを設けることができます。ただし、各ストレージプールは 1 つのみのストレージドメインに関連付けることができます。たとえば、「財務」ドメインには「ランダム I/O」プールと「メール領域」プール、「技術」ドメインには「ファイル提供」プール、「営業」ドメインには「シーケンシャル」プールがあるとします。この場合、「財務」ドメインを「ファイル提供」または「シーケンシャル」プールにも関連付けることや、「技術」ドメインを「ランダム I/O」、「メール領域」、または「シーケンシャル」プールにも関連付けることや、「営業」ドメインを「ランダム I/O」、「メール領域」、または「ファイル提供」プールにも関連付けることはできません。
現在のストレージドメインを確認するには、ストレージドメイン情報の表示で説明している「ストレージドメインの概要」ページを参照してください。