論理的なストレージ要素について
使用可能な物理ストレージ全体にデータを分散し、そのデータをデータホストにマッピングする方法を決定するにあたっては、以下の論理的なストレージ要素を考慮、検討してください。
- ストレージプールは、類似したディスクの集合です。各プールには、一連の属性を指定するプロファイルがあります。
- RAID セットとも呼ばれる仮想ディスクは、物理ディスクドライブではありません。仮想ディスクは 1 台以上の物理ディスクドライブの集合です。ストレージプールのメンバーであり、プールのプロファイルによって定義されたプロパティを持ちます。ストレージアレイは仮想ディスクを、実際のディスクドライブのように扱います。
- ボリュームはプールの部分であり、仮想ディスクの複数のペアから構成され、ストレージドメイン内のイニシエータに割り当てられます。
- ボリュームスナップショットは、特定の時点でのボリューム内のデータのコピーです。スナップショットコピーは、システムの通常動作を中断することなく行われます。
- 複製セットはボリュームの複数のペアからなります。これらのボリュームは、物理的に別々の場所にあり、データの同一のコピーを共有します。複製セットを使用することで、障害回復や業務続行の方式を実装できます。
- ミラーはユーザーデータの複数の同一のコピーからなるボリュームです。これらのコピーはミラーコンポーネントと呼ばれます。ミラーコンポーネントがボリュームと同様な点は、各コンポーネントが完全にストレージプール内に存在し、仮想ディスクからなることです。1 つのミラーの別々のコンポーネントは、異なるストレージプールにあってかまいません。
関連項目