複数のボリューム間で書き込み順序の整合性を確保するため、複数の複製セットを整合性グループにグループ化できます。整合性グループは、同じグループ名、同じ一次と二次の役割、および同じ複製モードを持つ複製セットの集合です。混合グループ (ある複製セットでは複製モードが非同期で、別の複製セットでは同期となるグループ) は許容されていません。
注 : 複製セットの場合と同様、各サイトのシステム管理者は、対応するピアの整合性グループをそれぞれ作成および構成する必要があります。二次ピアの整合性グループは、一次ピアの整合性グループを補完するものにする必要があります。
整合性グループに対する操作を実行すると、操作が整合性グループ内のすべての複製セットに適用され、そのボリュームに一貫して適用されます。整合性グループに変更を加えた場合、その変更は整合性グループ内のすべての複製セットで行われ、整合性グループ内の 1 つの複製セットで操作に失敗した場合は、整合性グループ内のすべての複製セットで失敗します。
注 : ボリュームスナップショット動作は例外です。各複製セットのスナップショットは、個別に作成する必要があります。
整合性グループを構成すると、複製セット内のボリューム間で書き込み順序が維持されます。複製セットは 1 つの単位として制御できるため、データ複製動作は整合性グループのすべてのメンバーに対して実行されます。二次ボリュームへの書き込み動作は、一次ボリュームへの書込み動作と同じ順序で行われます。整合性グループを使用することで、グループ内のボリューム間で書き込み順序が維持され、各二次ボリューム上のデータが確実に、対応する一次ボリュームと整合性のあるコピーになります。
整合性グループを作成したり、複製セットを整合性グループに入れる前に、次の表で説明される制限とその他の要因を検討してください。
最良の方法は、事前に整合性グループを計画し、複製セットの作成と同時に整合性グループを作成することです。複製セットを整合性グループに直接まとめることはできません。
新しい複製セットの作成を計画し、それを既存の複製セットとグループ化して新しい整合性グループに入れる必要がある場合は、以下の手順に従ってください。