システムエラーメッセージへの対応
ここでは、いくつかの一般的なシステムエラーメッセージと、それぞれのメッセージに対する対処法を示します。
見つからないボリュームを変更することはできません。
説明 : ボリュームを構成している仮想ディスクが機能縮退状態になった場合、ソフトウェアはこのボリュームの状態を「なし」と表示します。ボリュームは削除できますが、修正できません。
処置 : 以下のことを行います。
- ページバナーに表示されている「ダウン」および「クリティカル」のシステムアラームをすべて解決します。
- 仮想ディスクの状態が「オンライン」であることを確認します。
- ボリュームの状態が「正常」と表示されてから、ボリュームを修正します。
役割を入れ替えるには、同期を行う必要があります。
説明 : 役割反転を実行する前に、複製セット内の一次ボリュームと二次ボリュームの同期をとる必要があります。
処置 : 複製を再開し、ボリュームの同期をとります。複製進捗状態が「複製中」と表示されてから、役割反転の手順を実行します。
旧式ボリュームを作成するには、システムに少なくとも 2 つの仮想ディスクが存在する必要があります。
旧式ボリュームのメタデータ用の初期化済み仮想ディスクが足りません。
説明 : 外部ストレージデバイスから旧式ボリュームを作成する場合は、任意のストレージプールに作成された 2 つ以上の仮想ディスクが必要です。すべての旧式ボリュームを管理するメタデータは、旧式ボリュームには保持されませんが、別の仮想ディスクの予約領域に冗長的に保持されます。
処置 : 以下のことを行います。
- 任意のシステムプールの「ストレージプールの詳細」ページの「プールにストレージを追加」ボタンをクリックし、以下のいずれかを行います。
- ストレージアレイから新しい仮想ディスクを作成する。
- 別のプールからこのプールに未使用の仮想ディスクを移動する。
- 旧式ボリュームを作成または修正し直す。
システムに存在する仮想ディスクの数は、「仮想ディスクの概要」ページで確認できます。
説明の文字数が多すぎます。
説明 : 256 文字の制限を超えました。
処置 : 256 文字以下で説明を入力してください。
説明は必須です。
説明 : フィールドが空です。
処置 : 「説明」フィールドに識別テキストを入力します。
ミラーの作成に失敗しました。次のエラーが発生しました:
ボリュームの作成に失敗しました。次のエラーが発生しました:
既存のオーバーラップに失敗しました。
アレイを分離することはできません。
説明 : ボリュームまたはミラーを作成できませんでした。追加のエラー情報によって、操作が失敗した理由が詳しく説明されます。場合によっては、追加のエラー情報に、失敗の理由が複数含まれていることがあります。
処置 : 以下のことを行います。
- いずれかのエラーを訂正し、ボリュームまたはミラーを作成し直します。
- 分離ポリシーが「分離必須」のミラー化ボリュームを作成または追加する場合は、ミラーを作成するプールからストレージを 1 つまたは複数のプールに追加することが必要な場合があります。このストレージは、すでにプールにあるストレージアレイとは別のストレージアレイから追加する必要があります。
- 「Pool Summary」ページの「Storage Pool by Array Assignment」ビューを使用して、複数のアレイの仮想ディスクが含まれているプールを判定します。これらのプールを使用して、「分離必須」分離ポリシーのミラーを作成または追加できます。
- 耐障害性が低下しますが、ミラーコンポーネントを個別のアレイに分離する必要がない場合は、「分離任意」分離ポリシーを選択します。
名前の文字数が多すぎます。
説明 : 8 文字の制限を超えました。
処置 : 8 文字以下で名前を入力してください。
名前は必須です。
説明 : フィールドが空です。
処置 : 「名前」フィールドに識別テキストを入力します。
ネームサーバーが無効な IP アドレスです。
説明 : 無効な値を入力しました。
処置 : ネットワークのドメインネームサーバーの IP アドレスをチェックします。
アクションの対象になる項目が選択されていません。
説明 : アクションの対象になる要素を選択していません。
処置 : 最初に要素を選択し、次にアクションを選択します。
NTP サーバーを使用するときは、NTP サーバーの IP アドレスを入力する必要があります。
説明 : NTP (Network Time Protocol) を正しく有効にしていません。
処置 : NTP を有効にするには、そのチェックボックスをオフにし、ネットワークの NTP サーバーの IP アドレスを入力します。
最大ボリューム数 (64) に達しました。
説明 : 作成できるボリューム数を超えました。
処置 : 既存のボリュームを 1 つ以上削除してから、新しいボリュームを作成し直します。
要求サイズが使用可能な容量を超えています。
説明 : 使用可能な容量を超えました。
処置 : 以下のことを行います。
- 任意のシステムプールの「ストレージプールの詳細」ページの「プールにストレージを追加」ボタンをクリックし、以下のいずれかを行います。
- ストレージアレイから新しい仮想ディスクを作成する。
- 別のプールからこのプールに未使用の仮想ディスクを移動する。
- 操作をやり直します。
システムに存在する仮想ディスクの数は、「仮想ディスクのサマリ」ページで確認できます。
要求サイズは 1 〜 <変数> の範囲である必要があります
説明 : 定義済みの範囲外の値を入力しました。
処置 : エラーメッセージに表示されている範囲内の値を入力します。
指定されたゲートウェイの IP アドレスが無効です。
説明 : 無効な値を入力しました。
処置 : ネットワークのゲートウェイとして機能するシステムの IP アドレスをチェックします。
指定された IP アドレスが無効です。
説明 : 無効な値を入力しました。
処置 : IP アドレスのフォーマットをチェックして、数字またはピリオドが欠落していないかどうかを確認します。
指定されたネットマスクが不正な IP アドレスです。
説明 : 無効な値を入力しました。
処置 : ネットマスクのフォーマットをチェックします。
リモートボリュームが二次でないため、同期を開始できません。
説明 : リモートピア上の複製セットが正しく構成されていません。正しく複製するには、一方のピアの一次ボリュームと他方のピアの二次ボリュームで複製セットを構成する必要があります。
処置 : リモートピアの複製セット (または、メンバーである整合性グループ) の役割を二次に変更し、一次複製セットで複製を再開します。
指定されたアレイタイプが無効です。
説明 : プロファイルがアレイタイプに不適切な値を適用している場合は、プールにストレージを追加できません。
処置 : ストレージプールに対して定義されたアレイタイプをチェックします。
指定されたディスク数が無効です。
説明 : 無効な値を入力しました。
処置 : プールにディスク数が定義されている場合は、プール内のすべての仮想ディスクに対して、仮想ディスク内のディスク数を同じにする必要があります。
ビットマップの設定または消去中のため、操作を実行できませんでした。
説明 : これは一時的なコンディションです。システムが複製ビットマップを操作しているため、操作を実行できません。
処置 : しばらく待ってから、操作をやり直してください。
同期の開始で PIT が失敗しました。
説明 : 二次ピアでスナップショットをとることができなかったため、復元操作が失敗しました。
複製を再開したときに複製セットの役割が二次で、「同期前にスナップ取得」オプションが有効の場合、二次ピアは同期の開始前に自動的にスナップショットをとり、同期が完了したあとでそのスナップショットを削除します。
処置 : 十分なスナップショット予約領域があり、アクティブスナップショットの上限 (8) 以下になるように二次ボリュームが構成されていることを確認します。次に、一次複製セットまたは整合性グループで複製を再開します。
指定された RAID レベルが無効です。
説明 : ストレージトレイ間で RAID レベルが一致する必要があります。
処置 : RAID レベルが一致していることを確認します。
生成される LM には、読み取り可能なコンポーネントが残りません。
説明 : ミラー化ボリュームの操作によって、ボリュームのデータを提供できるコンポーネントのないミラーが作成された可能性があります。1 つ以上のミラーコンポーネントが、ボリュームのデータの入出力要求を満たす状態である必要があります。
処置 : 現在再同期化中の分割コンポーネントがボリュームのデータを提供できない場合は、再同期化操作が完了するまで待ってから、操作をやり直してください。
指定されたセグメントサイズが無効です。
説明 : セグメントサイズが一致する必要があります。
処置 : 別のセグメントサイズを指定します。
指定されたストライプサイズが無効です。
説明 : 有効なサイズは、128K バイト、512K バイト、1M バイト、2M バイト、4M バイト、8M バイト、16M バイト です。
処置 : 有効なストライプサイズを指定します。
指定された仮想化方式が無効です。
説明 : ストレージプール内のボリュームは、同じ仮想化方式を使用する必要があります。仮想化方式には、ストライプと連結があります。
処置 : その仮想化方式に対する仮想ディスクの最小数をチェックしてください。
ログを分離するための十分なアレイがありません。
説明 : ミラーログをプロビジョニングするために十分な空き領域を持つ別のストレージアレイの 2 つの仮想ディスクを見つけることができません。
ミラーログは、ミラーに加えられた変更を追跡し、コンポーネントを同期化するために使用するもので、常に 2 つの異なる仮想ディスクに配置されている必要があります。分離ポリシーが「分離必須」の場合、2 つの仮想ディスクは別の (分離された) ストレージアレイに存在する必要があります。
ミラーログ用に選択された仮想ディスクは、ミラーコンポーネントから分離されたストレージアレイに存在する必要はありません。ただし、システムは、可能であればミラーコンポーネントから分離された仮想ディスクを選択します。
分離ポリシーが「分離必須」である 2 コンポーネントのミラー化ボリュームを作成する場合は、2 つの異なるストレージアレイの 2 つ以上の仮想ディスクが含まれているプールを選択する必要があります。同様に、3 コンポーネントのミラー化ボリュームの場合は、3 つの異なるストレージアレイの 3 つ以上の仮想ディスクが必要です。
処置 : 以下のことを行います。
- ミラーを作成するプールにストレージを追加します。プールの「詳細」ページの「プールにストレージを追加」ボタンをクリックします。
- 「Pool Summary」ページの「Storage Pool by Array Assignment」ビューを使用して、複数のアレイの仮想ディスクが含まれていて、分離ポリシーが「分離必須」のミラーを作成または追加するために使用できるプールを判定します。
ミラーコンポーネントを個別のアレイに分離する必要がない場合は (耐障害性は低下します)、「分離任意」分離ポリシーを選択できます。既存のボリュームからミラー化ボリュームを作成した場合、または既存のボリュームからコンポーネントを追加した場合、システムは、ミラーログをプロビジョニングするときに、既存のボリュームのストレージプールを含めます。
時刻は次の形式で指定します : hh:mm
説明 : 時刻の形式が不正です。
処置 : hh:mm 形式で時刻を入力し直します。
予期しない内部システムエラー。操作をやり直してください。このエラーが続く場合は、Storage Automated Diagnostic Environment のサービスアドバイザを使用してください。
説明 : 内部システムエラーが発生しました。
処置 : ページバナーに表示されている「ダウン」および「クリティカル」のシステムアラームをすべて解決し、操作をやり直します。詳細については、「Sun Java™ Web コンソール」ページを開き、「Sun Storage Automated Diagnostic Environment」>「サービスアドバイザ」>「X オプション」の順にクリックしてください。
ユーザー認証に失敗しました。やり直してください。
説明 : パスワードが無効です。パスワードを紛失したか、忘れた場合は、Sun Services に連絡してください。
処置 : アカウントに対する正しいパスワードを入力します。
ユーザー変数は管理ソフトウェアにアクセスできません。いったんログアウトして、正当なユーザーでログインしてください。
説明 : 不正な役割を使用してログインしました。
処置 : ログアウトしてから、ストレージまたは管理の役割を使用してログインします。
ボリュームのサイズが小さすぎます (10M バイトを超えるサイズにしてください)
説明 : 無効な値を入力しました。
処置 : 10M バイトより大きい値を入力します。
仮想化方式の種類がストライプのボリュームには、最低 2 つの仮想ディスクが必要です。
説明 : ボリュームまたはミラーを作成または修正しようとしたときに、指定した 1 つ以上のプールに、設定を完了するために十分な使用可能容量を持つ仮想ディスクがありませんでした。
処置 : 以下のことを行います。
- 指定したプールの「ストレージプールの詳細」ページに移動し、「プールにストレージを追加」ボタンをクリックします。ストレージアレイから新しい仮想ディスクを作成するか、別のプールの未使用仮想ディスクをこのプールに移動します。次に、ボリュームまたはミラーを作成または修正し直します。
- 「仮想ディスクの概要」ページを使用して、仮想ディスク、使用可能容量、および仮想ディスクがあるストレージプールを表示します。仮想ディスクには、ボリュームデータのパーティション数が固定的に設定されています (「仮想ディスクの詳細」ページを参照してください)。仮想ディスクに使用可能容量があっても、すべてのパーティションを使い切っている場合は、その使用可能容量はボリュームデータに使用できません。仮想ディスクごとの現在使用中のパーティション数も、「仮想ディスクの概要」ページで確認できます。
注 : ミラー化ボリュームのミラーログ用のストレージは、ミラー化ボリュームを作成するために選択した任意のプールから提供されます。ミラーログ用に個別のストレージプールは指定しません。そのため、選択するプールには、ミラーログを含めることができる十分な使用可能容量を持つ仮想ディスクが存在する必要があります。1 つのミラーログのサイズは 2M バイトです。ミラー化ボリューム 1 つにつき 2 つのミラーログが必要で、それぞれを別の仮想ディスクでプロビジョニングする必要があります。ミラーログは、コンポーネントごとに 1 つずつ作成されます。そのため、2 コンポーネントのミラー化ボリュームを作成するために使用するプールの組み合わせには、使用可能容量が 2M バイト以上の仮想ディスクが 2 つ以上必要で、さらに、2M バイトずつのミラーログ用の使用可能容量がある 2 つの (同じまたは異なる) 仮想ディスクが必要です。既存のボリュームからミラー化ボリュームを作成した場合、または既存のボリュームからコンポーネントを追加した場合、システムは、ミラーログをプロビジョニングするときに、既存のボリュームのストレージプールを含めます。
この説明および処置は、次のエラーメッセージにも適用されます。
- 仮想化方式の種類がストライプのボリュームには、少なくとも 2 つの仮想ディスクがあるストレージプールを指定する必要があります。
- システムは、ミラー化ボリュームコンポーネントをプロビジョニングできませんでした。
- ログデータ用の十分な仮想ディスクがありません。
- ストレージプール内の 1 つまたは複数の仮想ディスクの容量が小さすぎます。
- 要求サイズが使用可能な容量を超えています。
- この仮想ディスクの最大パーティション数に達しています。
- 1 仮想ディスク当たりの最大パーティション数に達しています。
- ミラーログのストレージプールの仮想ディスク数が少なすぎます
- ボリュームの構成操作に失敗しました。ストレージプール内のすべての仮想ディスクがパーティション制限を超えています。
- 指定されたストレージプール内の仮想ディスクには、指定されたボリュームサイズは大きすぎます。
- 指定されたストレージプール内の仮想ディスクには、十分な空き容量がありません。
- 指定されたストレージプール内の仮想ディスクのサイズが、ボリュームに十分なサイズではありません。
- 仮想化方式の種類がストライプのボリュームには、使用可能な空き容量を持つ最低 2 つの仮想ディスクがあるストレージプールが必要です。
関連項目