データサービスプラットフォームについて
データサービスプラットフォーム (DSP) は、システム内のストレージアレイの仮想化サービスを提供します。
DSP の構成情報は DSP にあるフラッシュディスクに格納され、現在の DSP の交換が必要になった場合は、そのカードを新しい DSP に移し替えることができます。
次の図は、DSP の前面と背面を示しています。
前面図
背面図
DSP は次のコンポーネントで構成されています。
- 電源装置 - DSP シャーシの背面上部には 2 つのベイがあり、それぞれ 750 W AC-DC 電源が搭載されています。これらの電源装置は、シャーシのミッドプレーンを通じて配電される公称 48V DC の電源を提供します。ホットスワップが可能で、冗長性を提供します。1 台の電源装置で完全装備のシャーシに電力を提供できます。
- 電源装置には専用の冷却ファンがあり、周囲の空気を装置前面から取り込み、背面に吹き出します。ファンの故障に備えて、各ユニットには過熱停止回路が内蔵されています。
- 電源コード - 電源装置にはそれぞれ取り外し可能の電源コードが接続されています。ラッチハンドルによって、電源切断前にシャーシから取り外せないようになっています。
- ファン構成部品 - ファン構成部品は、2 つの可変速度 DC 電源ファンと 1 枚のファンコントローラカード (FCC) で構成されています。ファンは、シャーシ前面の吸気孔から周囲の空気を吸い込み、ファン構成部品から温風を排気します。この構成により、同じラック、または隣のラックの他のユニットからの排気の還流が防止されます。ファン構成部品は、システムシャーシの前面からホットスワップ可能です。
- 管理インタフェースカード (MIC) - MIC は、DSP シャーシのシステムインタフェースおよび管理コントロール機能の提供を担当します。1 つの MIC は、次のものから構成されています。
- 高性能マイクロプロセッサ
- RJ-45 シリアルポート
- 10/100 Ethernet ポート
- 動作可能イメージと構成の記憶用の PCMCIA デバイス (PC カード)
- ストレージリソースカード (SRC) セット - SRC セットは、DSP の FC インタフェースのパケット処理を行います。各カードセットは、シャーシのミッドプレーンで互いに接続された 2 枚のボードから構成されます。
- SRC は回線処理カードで、DSP シャーシの前面に差し込まれています。SRC 上の各プロセッサは、ストレージ入出力 (SIO) カード上の対応する 2 つのポートを管理します。
- SIO カードは DSP シャーシの背面に差し込まれています。SIO カードは DSP 用の FC ポートを提供します。このカードは、常に SRC と対になっています。Sun StorEdge 6920 システムは 2 種類の SIO カードをサポートします。SIO-8 カードには 8 つの FC ポートがあり、SIO COMBO カードには 6 つの FC ポートと 1 つの Gigabit Ethernet ポートがあります (次の図を参照)。
- SRC メザニン - SRC メザニンはプロセッサのローカルメモリーキャッシュを提供し、2G バイトのメモリーを備えています。
- スイッチファブリックカード (SFC) - SFC は、DSP シャーシの中央データパス切り替え機能を提供します。
関連項目